コメント
人が何かに取り憑かれ、どん底まで落ち
悪さの限りをするも自由。
そこから這い上がるも自由。
与えられたそれぞれの人間力に胸が締め付けられ、涙が止まらない。
この映画に携わった全ての方に…感謝。
北大路欣也(俳優)
人間は一人では生きられない。
家族が寄り添い、友人が寄り添い、そして社会が寄り添う。
しかしまた人間は、
時としてその行為の真逆に牙をむく事もある。
何故なら慈しみがふかすぎるから。
椎井友紀子(映画プロデューサー)
父と子の物語ながら、見方によってはナ・ホンジン監督の「哭声/コクソン」にも、ビガス・ルナ監督の「リボーン/血の甦る時」にも見えてくる、不気味でエグい味わいの、怖ろしく、しかし骨太な人間ドラマだ。悪魔の男、渡辺いっけいが凄まじき迫真感。受けてたつ生臭牧師、金田明夫の存在感も凄い。“迷える子羊です” “ジンギスカンにしてやろか”のやり取りは映画史に残る名台詞。
塩田時敏(映画評論家)
「いびつで残酷、でも輝ける世界を、僕たちは自分で歩いていかなければならない。
一筋縄ではいかない赤い運命の中、不器用ながらも正直に生きる主人公の気持ちがとてつもなく切ない。」
田辺誠一(俳優)
こんなにジャンル不明の映画はあるのだろうか。村ホラー映画から始まり、親子ドラマを経て、男臭いアクション映画になったと思ったら、ファンタジー映画にもなる。これをカルトと観るか。傑作と観るか。僕はもちろん後者ですが。
坪井篤史(シネマスコーレ副支配人)
舞台となっている長野県飯田村の景色がとにかく美しい!
そして人が温かく画面からそれが滲み出ている。
それと反して「悪魔」と呼ばれている父親と引きこもりの青年とを取り巻く複雑な人間関係は現代のそれぞれの心の闇とも重なっていく。
しかしドラマの中ではクスッと笑えたり…エンディングの車窓を背景にした遠山雄さんの顔がいい。
床嶋佳子(女優)
見終わった。
間髪入れず、嫉妬した。
とんでもなく、美しく、切なく、苦しく、可笑しく、残酷で、どこまでもどこまでも優しい。
そしてそれは、大山晃一郎監督、あなたのことでもある。
『徹底的に準備された心にのみ、チャンスが訪れる』と聞いたことがある。
まさに、この映画のための言葉でもあると思う。
全スタッフ、キャストに拍手と花束を、大山監督に祝杯を‼
内藤剛志(俳優)
人間は、いくつになっても、何度でも、や り直せるんだと言う事を教えてくれる映画です。
レッテルを剥がそうともがく男たちの姿がリアル かつ、コミカルに描かれています。
心情に寄り添うように、飯田の町並みが綺 麗映されているのが、とても印象的です。監督の 飯田の町への愛情が伝わって来ます。
ナイツ・塙(芸人)
何ともタイトルがいい!
この時代、「いつくしみふかき」
心に響く。大山監督の心情そのものが、作品に見事に反映されていて嬉しくなりました。
命の温もりが、ボディブローのごとく伝わってくる映画です。ありがとう!
本田博太郎(俳優)
私の故郷が舞台で、私の大親友、金田明夫氏と
渡辺いっけい氏の熱演、私が出演していないのは何故?
峰竜太(タレント)
未だに咀嚼しきれていないが
日韓の映画偏差値の差が露呈した昨今に
もの凄い可能性を秘めた邦画が誕生したかも知れない
この作品で描かれている様に
今もこの国の何処かの小さな半径(地域)による大きく伝統的な抑圧や軋轢が
進行形で行われているのではないだろうかと思わされた(おそらく行われている)
TVでは表現出来ないタブーやコンプライアンスを映画と言う表現で描く自由度が失われつつある中
大山晃一郎監督はこの骨太かつ繊細な題材を握りしめてど真ん中に豪速球を投げ入れた
主演の渡辺いっけいさんや遠山雄さんをはじめキャスティング
遠山郷の美しさや飯田弁も不気味にハマりまくっていてる
観ちゃいけない(観たい)真実がそこにあった気がした
現代邦画の本来の武器・長所が詰まった傑作
劇場で受け止めるべし
斎藤工(俳優)
物語にぐいっと引っ張り込まれる力ある作品だった。
地方の村のドロドロとした差別感情が全編を通じて緊張感を生み、渡辺と遠山の芝居から目が離せない。
特に渡辺いっけいの人間性を疑うような芝居は出色であり、「復讐するは我にあり」の緒形拳と重ねてしまうほどであった。
笠井信輔(フリーアナウンサー)
大山監督その人みたいなタイトルだと思う。
出逢った時からナゾだった。
とんでもなくスタッフ・演者を愛しそして愛され、作品・登場人物達へとことん寄り添うそのあたたかさはどこから来るのか。
答えはこの映画の中にあった。
人間をまるごと受け入れて、人間のかわいさに焦点を当ててくれる巨大な”人間愛”が、そこにあった。
遠山雄さんのむき出し感が秀逸。
長編映画初監督作品、数々の受賞そして劇場公開おめでとうございます!
内田慈(女優)
大山監督とは大学の同級生。
自主映画で周りの監督たちがデビューしていく中、助監督を経て、着実にキャリアを積み、この度長編映画監督デビューを果たす!
その経験と人柄はキャスティングに、スタッフィングに如実に表れていると思います。
これだけのゴリゴリ骨太ヘビー級映画をどうもありがとうございます!
おかげで興奮や嫉妬や何やらで、感情はグラグラに揺さぶられました。
前野朋哉(俳優・監督)
人は何かと血のせいにする。その方が膨れ上がる負の感情に理由づけしやすいのかもしれない。
村人一丸となって迫る姿は狂気の沙汰。進一の深部には父親と入ったお風呂の記憶が。
血で片付けられない進一の運命が動き出します。
黒沢あすか(女優)
いつくしみふかき、めっちゃ強い映画でした!
テンポも良くグイグイ観せるしなによりいっけいさんのあの不思議な虚構性を帯びた感じが今回もキレッキレ!
もともと甲斐性の無い男の話は好まないがこれは力作!!役者陣もほんとに隙無し。
金井勇太(俳優)
どだい自主制作映画とは信じ難い、鬼気迫るモブシーンのスケール感とド迫力に、ド肝を抜かれた!
底知れぬメジャー感を内に秘めた大山晃一郎監督に、今すぐ日本映画界は大作映画を撮らせろ!!
岩田和明(『映画秘宝』編集長)
「いい役者」だとは知っていた。でもそれは間違いだった。渡辺いっけいは、「凄い役者」だったんだ!それを知らしめたのは、大山晃一郎監督はじめ「まだこれから」のスタッフたち。
彼らに応えた渡辺の、ある時はユーモラス、ある時は恐ろしい、変幻自在の怪演!快演更には彼に引っ張られ、プロデューサーを兼ねた遠山雄や榎本桜といった、「まだこれから」の俳優陣も、最大限にポテンシャルを発揮する。
2020年春『いつくしみふかき』を観ねば、最新の“インディーズ”シーンは語れない。ここから何かが、始まるのだ
松崎まこと(映画活動家/放送作家)
遠山雄さんの舞台が大好きでよく見に行ってた
それが映画を作るというので大変驚いた
完成した作品は初めてとは思えない高い完成度で更に驚いた
怖いし笑えるし泣けるし、なんて贅沢な映画だ
何かもってるよなー、遠山さん
外薗昌也(漫画家)
監督の大山氏と仕事をご一緒させて頂き、もうどれくらいになるだろう。
ひょうきんで温かくしかも有能で、現場をまとめる力は随一。
そんな彼の中にこんな世界が隠れていた事にまず驚愕した。
握り締めた拳のふしくれから滲んでくるような、人の性(さが)、憎しみ、そしてその奥にある、怒りと見まごうほどに得体の知れない、血のなせる愛。家族。
初監督。すごい作品だと思う。
斉藤由貴(女優)